ふと思い返すことがあったので
書いてみます。

最初のころからどんな変化があったのかを。

82歳ころから認知だ!となってきたと思います。
なので認知歴8年くらいになりますね(´Д⊂)


和裁の仕事を辞めてから始まりました。
何もやりたくなくなったんでしょうきっと。
特に趣味もなく片付けをしよう!
庭の手入れをしよう!
お気に入りのパズルをやっていこう!
という気もめんどくさいなという気になって
何もせずに毎日テレビを見てばかりでした。


そんな時おそそうがはじまりました。
トイレに行くのを忘れるのか間に合わなかったのか、
おパンツに尿臭ですね。
すっごい臭かったときがありまして、
一緒にご飯を食べるのが苦痛なくらいでした。
最初はなんの臭いか気付かなかったので我慢してましたが。


その後は火の消し忘れ、
炊いたお米の保存のし忘れ、
冷蔵庫にある食材の調理をしなくなる。

ということが始まりました。

料理をするのがめんどくさいので
近くにあるお菓子を食べたり
用意しておいた保存食のカップラーメン食べたりでした。

この時は煮物とかお総菜を冷蔵庫に置く、
非常食として菓子パンを少し置いておくという対処でした。


この時私は菓子パンばかり食べ始めたおばあ様に
少し苛立ってしまって、
菓子パンエリアにカロリーメイトを並べていたこともありました。
あとはソイジョイみたいな栄養価の高いお菓子です。


そこからもう料理をしなくなったので
菓子パン生活になりました。
私たちがいるときはちゃんとご飯を作って提供です。


お風呂もめんどくさいのか
「もう入ったよ」と嘘をついて入らない日々。


鍵の閉め忘れが怖いのか夜中に何度も起きて
玄関の鍵をチェックすることが多かったです。


あとは自分の通帳と持っているお金の確認です。
これも一日に何度もしていました。


3年前から介護認定を受けてヘルパーさんを導入。 
心配なこと、できなかったこと、 
私たちがいないときに見に来てくれることに。


ここで食事の心配は少し和らぎました。
ヘルパーさんが食事を用意してくれるので。


この時におむつ券ももらえたので
おむつスタートになりました。

おむつも最初は尿が溜まって重くて脱いでしまうとか
多々ありました。

用意してる菓子パンもベッドに持ち込むようになりました。


洗剤をジュースだと思って飲んでしまうことも。


そんなこんなで今は認知が進んでいて
本当に何もする気が起きないのか、
ずっとテレビのある居間に座ってテレビを見てます。

お腹がすいたら菓子パンを3個くらい持ち込んで食べてます。
全部開けて一つの袋に詰め込むという不思議な行動をします。


高さの低い座椅子の時は立つのがめんどくさいのか
そのまま地面にお尻をつき、お尻歩きスタートでトイレへ。

という感じのことをしていたので
普通の高さのテーブルみたいなものにしてます。



認知が入った頃は記憶があるのとないのと
とても大変でしたね。 
何度も何度も同じ事を聞く。

通帳も何度も何度も開きにチェックしに行く。

今は穏やかで座っていてくれるので、
きっとだいぶ認知が進んだのだなと思ってはいますが・・・。


図で表すと山みたいなものだなと思いました。
生まれる、(山登りスタート)
色々学んで独り立ちをして、(山頂に到達)
老いがきてまた下りに 、(下山)

人の頭の中もそんな感じなんですきっと。
子供は教われば学んでいきますが、
高齢者は教えても学べない。
これから赤ちゃんみたいに
何も分からない状態になっていくのかなと。

こういうことを考えてたら
自分の中でいろんなことを勝手に納得できました。

仕方ないと思いつつ、
でもちゃんと生きてるから生きやすいようにサポートしていこうと。


なので何かやらかしても怒らなくなりましたw

無になってお片付けです。

菓子パンがぐちゃぐちゃとベッド周りにあっても
無で掃除するという技を身につけました。